Mr.インクレディブルのお家、というとピンとくる方もいるのでは?
(マニアックすぎて、、いないか?)
アニメの中だけのお家かと思うほど、斬新でかっこいい外観ですが、アメリカ カリフォルニア州パームスプリングスに実際に見られるタイプの家です。
パームスプリングスはビンテージ家具屋の私たちも買付けでよく訪れる町。
ミッドセンチュリーデザインのメッカとも言える町です。
そこで初めて目にしたバタフライルーフのお家は、のびやかでおおらかでダイナミックで気持ちがイイ。ここに住んだら、のびやかでおおらかな人になれるような、、そんな気がするほど気持ちがイイ家です。
それもそのはず、パームスプリングスは1940年代から、精力的な建築家たちの活動の場として盛り上がり、いくつもの実験的な家が建てられていました。
バタフライルーフの家もそんなひとつ。アレキサンダー・コンストラクション・カンパニーとウィリアム・クライセル&ダン・パーマーの建築事務所が手掛けた新しい家でした。
恒例の住宅街をウロウロと写真を撮りながら走り去る。そんなこんなを3回ほど経て、時にはリノベーション中の家をのぞかせてもらったり、実際泊まってみたり。
体感してみると、見た目のインパクトだけでなく、砂漠地帯のパームスプリングスの強い日差しが計算されていることがよくわかります。
バタフライの外側にむかって左右の屋根が高くなっていくデザインは窓を高い位置にとることができ、直射日光は入りにくく、それでいてたっぷりと明るい光が入り込みます。
さらに、通りに面した寝室などへの視線も遮ることができる、理にかなった形でした。
その魅力を感じ、賛同されたお客様のお家づくりをスタートすることに。
それが、今回のプロジェクトです。
本来は平屋で、片流れの母屋+逆片流れのガレージという構成のお家なのですが、そこは日本の住宅事情が密接に絡み、2階建ての屋根がバタフライルーフとなります。
当初の模型
そんな気合の入った屋根のお家を作るべく打合せがスタートするのですが、間取りの変更十数回。予算も大幅オーバーを収めるミッションもプラス。
でも、ゆずれないものは譲れない!努力の甲斐あって、当初の要望を諦めることなく床面積8坪削減したという快挙を成し遂げました!
実際はもうすぐ着工です!ご期待ください。